学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 「夢追求型」フリーターを取り巻く環境とモチベーションの関係性 |
内容 | 本論文では、「夢追求型」フリーターの現状を踏まえた上で、プロのミュージカル俳優を目指すフリーターを対象に、彼らを取り巻く環境とモチベーションの関係性を明らかにする。先行研究では、「夢追求型」フリーターは「やりたいこと」志向が強く、あえて正社員を望まない人がいること、フリーター継続期間が長い傾向にあること、フリーター離脱後に正社員になりにくいことが示されている。聞き取り調査の結果、ゴールが見えない中で思うように結果が出ない場合に、モチベーション低下が起こりやすいことが分かった。その際、家族や仲間による応援や、ライバルや審査員から刺激が成長意欲を高めていた。さらに、オーディションやコンサートなどの明確な練習目標がモチベーションにつながり、強い「やりたいこと」志向が夢を追い続けることに大きな影響を与えていた。このような「夢追求型」フリーターが正社員へと離脱しようとした際に、その希望が通りやすい環境を整える必要があるだろう。 |
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講評 | 「夢追求型」のフリーターはいつの時代も存在するが、ミュージカル俳優を目指す2名のフリーターの実相や気持ちの揺らぎまでも詳細にすくい上げられたのは、自らも夢を共有できる部分があったからだろう。2名ともまだ結果は出ていないが、夢が叶うのか、それを継続できるのか、もしくは方向転換するのか、そのプロセスを今後も見守っていってほしい。 |
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キーワード1 | 「夢追求型」フリーター |
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キーワード2 | モチベーション |
キーワード3 | 「やりたいこと」志向 |
キーワード4 | ミュージカル俳優 |
キーワード5 |