学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 蒜山地域のジャージー牛を守り続けるために |
内容 | 蒜山地域におけるジャージー牛の飼育が減少傾向にあるという現状を鑑み、酪農家や真庭市への聞き取り調査を通じて酪農家や飼育環境の現状や酪農家への支援などを理解し、ジャージー牛を守り続けるためには何が課題で、今後どのような対応が必要かを明らかにする。市への聞き取り調査では、牧草地の貸出や蒜山堆肥センターの開放、牛を導入する際の資金援助、ジャージー牛の認知度向上のための商品開発、学校での体験学習などの支援を行っていることが分かった。また、酪農家への聞き取り調査では、他地域と比べて恵まれた環境にはあるものの、機械に関する費用負担などが大きく、人手不足も相俟って、酪農家の数は減少傾向にあることが分かった。酪農家は経営規模を維持するための支援を優先的に求めているのに対して、市の支援は経営規模の拡大を目指すものが多く、そこにズレが生じている。このズレをなくすためには、市だけでなく岡山県や国が現状を知り、一体となって支援していくことが求められる。 |
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講評 | 地元の蒜山地域の酪農業に注目し、その実態や後継者問題、行政の支援策などについて、丹念な聞きとり調査に基づいて分析した力作である。蒜山は全国でも有数のジャージー牛の飼育地域であり、貴重な産業かつ観光資源と認識されているが、酪農家と行政のさらなる意思疎通が不可欠であることが分かる。本稿の知見が今後の実践に活用されることを願う。 |
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キーワード1 | ジャージー牛 |
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キーワード2 | 蒜山 |
キーワード3 | 酪農従事者 |
キーワード4 | 後継者問題 |
キーワード5 |