学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 誰が労働組合の専従役員になるのか |
内容 | 本論文では、労働組合の専従役員に着目し、専従役員経験者6名への聞き取り調査を通じて、これまであまり取り上げてこられなかった専従役員の勧誘プロセスや、専従役員に選ばれる人の特徴を明らかにする。聞き取り調査の結果、どの労働組合でも候補者を選定することから始まり、実際に勧誘していく際には、本人から打診する方法と人事・上司から打診する方法の2種類あることが分かった。専従役員に選ばれる人は、「組合活動への興味」があり、「会社から従業員として期待されている人」という特徴があることも分かった。一方で、課題としては専従役員の活動時間の長さが挙げられる。以上のことから、担い手不足の課題を解決するためには、専従役員にも多様な人材を登用することや、活動時間の長さを解決することが必要だと考える。 |
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講評 | 労働組合の専従役員がどのように選ばれ、また引き受けるのかについて、6名の専従役員経験者からの貴重な情報が得られたのは、このようなことに着目する研究が珍しかったからだろう。テーマ設定の斬新さが光った論考である。得られた知見は、労働組合の組織率が低迷する中で、その役割を理解し、指導力を発揮できる人材を見出す一助となるだろう。 |
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キーワード1 | 労働組合 |
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キーワード2 | 専従役員 |
キーワード3 | 次世代発掘 |
キーワード4 | 担い手不足 |
キーワード5 |