学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 退職自衛官の処遇と再就職支援のあり方 |
内容 | 本論文では、自衛官の働き方や退職後のキャリアを分析し、持続可能な人材確保策を模索する。自衛官は軍事組織としての精強性を保つため、一般の公務員よりも早く50代半ばで定年退職を迎える。退職後、自衛隊は技能訓練や再就職支援を提供しているが、収入は大幅に減少する。特に幹部以外の退職者は警備員や運転手といった職種に就くことが多く、年収も200万円台にとどまる例がある。防衛省の支援制度により再就職率は高いものの、早期離職をするケースがあり、民間企業での適応が課題となっている。自衛隊は自己完結組織として専門的な資格・技能を有する隊員も多いため、再就職においても専門性が活かせる職種に就ける取り組みを進めるべきである。また定年年齢に差がある公務員と同等の額の手当を支給すべきと考える。退職自衛官は、国家の安全と安定を支えるために多大な貢献をしてきた存在であり、その処遇の改善は社会全体の課題といえる。 |
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講評 | 自衛官は定年が56歳と早く、その任務の特殊性が再就職に若干影響するものの、昨今の人手不足や賃上げ圧力、セカンドキャリアへの移行などについては共通の課題が見て取れる。折しも自衛官の処遇改善に向けた基本方針が決定されたばかりであるが、その任務の重要性にもかかわらず、他の公安職に比べて処遇改善が遅れているのはなぜか疑問に思った。 |
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キーワード1 | 自衛隊 |
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キーワード2 | 再就職 |
キーワード3 | キャリア |
キーワード4 | 公務員 |
キーワード5 | 定年退職 |