学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 浦坂 純子 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 伝福連携における後継者育成の現実性 |
内容 | 本論文では「伝福連携」という取り組みに着目し、伝統産業にかかわる障がい者B型就労継続支援施設と事業所を対象に、その目的である障がい者を伝統産業の後継者として育成することが可能か否かを明らかにする。聞き取り調査を実施し、伝統産業に求められる技術の習得はある程度達成されているものの、障がい者が伝統産業の後継者になることは現実的ではないことが分かった。課題としては、施設の利用者である障がい者が、伝統産業を生業としている一般企業などに勤めることに抵抗があり、その技能を活かし切れていないことが挙げられる。また、一般企業などで職人として働いている障がい者は、継続就業が難しいということも明らかになった。現状、行政から「伝福連携」に対する支援や具体的な取り組みがなされておらず、現場の努力だけでは課題解決に至っていないことから、今後行政と現場における密接な連携が必要になると考える。 |
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講評 | 伝福連携とは、本来高い集中力やこだわりを持つ障害者と、その特性が活かせる伝統産業をつなぎ、双方に利益をもたらすという考え方であるが、その好事例というよりもむしろ問題が顕在化した事例しか扱えなかった点に限界がある。また、行政(本稿では京都市)の支援も行き届いていないようであるが、行政の姿勢が確認できなかったことも課題が残った。 |
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キーワード1 | 伝福連携 |
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キーワード2 | 伝統産業 |
キーワード3 | 障がい者 |
キーワード4 | 後継者の育成 |
キーワード5 |