学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 上田 眞士 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | CSRという概念の理解 |
内容 | CSR(企業の社会的責任)とは、ステークホルダーに対して責任を果たす考え方である。かつてのCSRのイメージは慈善活動や環境保護活動に留まっていたが、現在は法的責任を超えた社会的責任の遂行へと変化している。企業は、本来の事業とCSRを結び付け展開することで価値向上を図っている。利益創出が目的である企業がCSRに注目する背景には、グローバリゼーションの進展や株式市場における機関投資家の影響力の増大、CSRガイドラインの策定、そして新しい経営理論や政策の登場が挙げられる。CSR活動は様々な分野において展開されており、本論文ではCSRの実践事例として、企業が自然資本を評価し、サプライチェーン全体の環境負荷を減らす取り組みや、消費者の要望を取り入れた製品開発の事例を紹介している。また、CSR活動には人権尊重も重視されているが、しかしその実践は十分だとは言えない。ここでは人権問題として障害者雇用を取り上げ、障害者雇用の実態について考察する。現在、社会は目まぐるしく変化し続けている。それに伴いCSR活動の形も変化し、様々な方面からCSRを果たすことが要請されるだろう。よってこれからも企業はCSR活動を通じて、社会課題の解決に取り組む姿勢が求められる。 |
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講評 | 皆さんの卒論のテーマを順不同で列挙すると、「若年非正規労働者が声を上げるには」「副業のメリットと現状の制度における課題」「男性育休推進をめざして」「CSRという概念の理解」「就職活動と雇用形態の関係性」「労働組合と若者の壁」「過小評価されるエッセンシャル・ワーカーの実態」「長時間労働の是正に向けて」「生成AIと営業職の可能性」「キャリア形成のためにすべきことを、コンサルと労働者の両面から考える」というのが、その一覧です。たしかに個々の論文を取り上げれば、その出来映えには精粗や優劣もあったように思います。けれども、テーマ発表から要綱発表、中間報告へと続いた一連の進捗管理にゼミ生皆が真面目に取り組んでくれた。その成果が現れているのだと積極的に受け止めています。そこでここでは、研究活動をめぐって私が大事だと考える要点を指摘して、それを皆さんに向けた贈る言葉、卒論作業を締め括る講評としたいと思います。 それは「わかりたい」という気持ち、「理解する」という作業を一番大切にして欲しいということです。そして、そのためには、一つには労働問題や社会的課題を取り上げるなら、問題の「現場」へと肉薄していく努力を大事にしてもらいたいということです。それは研究活動に限らず、日常の仕事の過程にもあてはまる、現場主義の基本姿勢だと思います。またいま一つには、貪欲に読書することが必要だということです。曖昧模糊としていた問題意識も鮮明にすることになりますし、課題の掘り下げも深まることになります。そして、その過程を通じて、皆さんの知的な体力を涵養することにも繋がります。やはり同じく、研究活動に限らず日常の仕事の過程にも通じる、基本的な心構えだと思います。あらかじめ役立つこと、目的地を定めた活動も大事です。けれども、私は安易に処方箋を書く前に、先ずは「理解する」という営みを、皆さんには今後も大切にしてほしいと考えています。 |
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キーワード1 | CSR |
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キーワード2 | CSRの注目 |
キーワード3 | 環境経営 |
キーワード4 | VOC |
キーワード5 | 障害者雇用 |