学科	産業関係学科	ゼミ教員名	三山　雅子	年度	2024年度
タイトル	「日本における扶養・年金制度と働き方への影響―個人の経済的自立と家庭の経済的役割に関する考察」

内容

本論文では、日本の扶養制度と年金制度が働き方に与える影響を、特に女性に焦点を当てて検討した。扶養制度は短期的には経済的安定をもたらす一方で、個人のキャリア形成や経済的自立を制約することが明らかになった。扶養内で働く場合、収入が制限されるため、扶養を受けることが多い女性は昇進やフルタイム勤務を避けることが多く、長期的なキャリア形成が難しくなる。また、扶養制度が年金受給額に影響を与え、老後の経済的不安定を招くリスクもある。 制度の課題として、扶養控除の収入制限が労働意欲を低下させ、非正規雇用を助長する点、また第3号被保険者制度が制度の持続可能性を脅かしていることがわかった。これらの問題を解決するために、扶養控除の見直しや、第3号被保険者制度の廃止、非正規雇用者のキャリア支援を強化する改革が必要であると結論づけた。 今後、働き方や生活スタイルの多様化を尊重し、制度がその変化を支える形で改善されることが期待される。

講評	日本の扶養制度と年金制度が働き方に与える影響を、女性に焦点を当てて検討した論文である。扶養や年金をめぐる制度について過不足なく紹介されてはいるが、やはり自分の見解が少ない。これは卒論にかけた時間の少なさの結果である。扶養と年金をめぐる問題は人の一生に関わる問題である。就職してからも考え続けてほしい。

キーワード1	女性
キーワード2	扶養
キーワード3	年金
キーワード4	第3号被保険者制度
キーワード5