学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 地方議会におけるジェンダー平等―日本の議会とフィンランドの議会との比較を通して |
内容 | 本論文は日本の地方議会におけるジェンダー平等に向けて、日本の議会とフィンランド議会において女性が感じる困難や課題、フィンランドにおける女性の活躍とそれを支える制度を分析し、日本の状況との比較を通して、日本の地方議会で女性が活躍するためにはどのような解決策がとれるのかを考察した。現在の日本の地方では女性が議員になることはおろか政治の話をすることすら憚られる状況であり、女性の政治参加は進んでいない。本論文では議会におけるジェンダー格差に関する文献調査を中心として政界で活躍する女性のインタビューも使用し、日本とフィンランドの歴史、政治への向き合い方、制度を分析した。その結果フィンランドで女性が社会で活躍した要件に厳しい隣国ロシアとの歴史のほかに女性を支える制度の充実があったからであり、今後の日本でもその要件である政治家への制度の見直しと女性たちの自立がこの課題を解決するために必要だと結論付けた。 |
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講評 | 本論文は、日本とフィンランドの地方議会におけるジェンダー平等に関する課題を比較検討したものである。フィンランドにおける女性議員を支える制度や文化的背景を詳細に分析し、日本の地方議会における課題を浮き彫りにした点は説得力がある。フィンランドの制度の成功要因として、厳しい隣国ロシアとの歴史や女性を支援する制度の充実が挙げられているが、それらを日本の文脈に適用する際の課題についても議論されている。日本においても、女性が政治家として活躍するための制度改革や意識変革の必要性を提案した結論は、学生視点ながらも大胆で新鮮である。ジェンダー平等という重要なテーマに挑み、独自の考察を示した点は評価に値する。 |
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キーワード1 | 女性議員 |
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キーワード2 | 日本 |
キーワード3 | フィンランド |
キーワード4 | 地方議会 |
キーワード5 | ジェンダー・ギャップ |