学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 日本の教育システムにおける自己肯定感の育成に関する研究―福祉哲学と教育哲学の観点からの考察― |
内容 | 日本の若者の自己肯定感の低さは社会問題として認識されるべきである。本研究では、ゼミ内でのディスカッションや、諸外国との比較から、教育システムにおける問題を分析し、その上でカナダオンタリオ州の教育現場へのインタビューと、マルティン・ブーバーの対話的教育論、ジョン・デューイの経験主義的教育論、そして、マーサ・ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチという三つの理論的視座から、理想的な生きやすくなる教育のあり方について検討した。一方で実際に導入する際の人員不足などの問題も明らかになった。 |
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講評 | 本論文は、日本の若者の自己肯定感の低さを社会問題として捉え、諸外国の事例や比較分析を通じてその解決策を検討したものである。カナダ・オンタリオ州の教育現場での自身の経験を基に議論を展開し、実証的な観点を加えた点は評価できる。また、ブーバーの対話的教育論、デューイの経験主義的教育論、ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチといった理論を活用しながら、理想的な教育の在り方を論じた点も印象的である。ただし、これらの理論の詳細な議論には限界があったものの、自身の教育経験を補完的に用いることで、実践的視点を伴った考察を行っている。導入時の課題として挙げられた人員不足の問題を指摘しつつも、教育の現場での応用可能性を示した点は興味深い。 |
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キーワード1 | 自己肯定感 |
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キーワード2 | 幸福度 |
キーワード3 | 教育哲学 |
キーワード4 | 福祉哲学 |
キーワード5 | 学校教育 |