学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | こうのとりのゆりかごといのちの尊さ—女性に寄り添う相談支援— |
内容 | 本論文は、熊本県熊本市に所在する慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」の実態について明らかとし、ゆりかごの現状と背景について考察し、妊娠や出産に不安を抱える女性に寄り添う相談支援について論文研究を行った。その結果、日本国内で行われている女性の相談支援の不十分さが課題として考えられた。また、ゆりかごを利用する決断をした女性の背景には、望まぬ妊娠や出産を周りに話すことができず、1人で悩み苦しむ女性の存在がある。そのような女性に寄り添うために作られたのがこうのとりのゆりかごであり、ゆりかごに預けられたその後の子どもと親のケアも、同時に行なっていく必要があると考えられた。日本国内の女性支援においても諸外国と比較し、改善すべき部分があることが明らかとなった。本論文を通し、日本国内においても女性に寄り添い具体的な支援を進めていくことで救われる女性が増えるに違いないと結論づけた。 |
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講評 | 小学校6年生の時、妹の誕生を機に「いのち」に興味を持ったことをきっかけに、熊本市に所在する慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」を取り上げ、その現状と背景について考察し、そこから研究課題を明らかにした内容である。ゆりかごの取り組みの課題として、妊娠や出産に不安を抱える女性に寄り添う相談支援についての論点を抽出し、議論できたことは評価できる。そこから女性の相談支援の不十分さを課題として導けたことも評価できる点である。また、国内の女性支援においても諸外国と比較し、改善すべき部分があることを明らかにし、国内においても女性に寄り添い具体的な支援を進めていくことで救われる女性が増えるという結論まで導出できた。当事者のリアリティや実践への応用という課題は今後に期待したい。 |
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キーワード1 | こうのとりのゆりかご |
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キーワード2 | 赤ちゃんポスト |
キーワード3 | 望まぬ妊娠 |
キーワード4 | 女性相談支援 |
キーワード5 |