卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名空閑 浩人 年度2024年度
タイトル貧困がつなぐ犯罪の連鎖-少年非行から成人犯罪者への道-
内容 本論文は、貧困と孤立が非行少年と出所者の社会復帰を阻む要因に着目し分析する。第1章では、少年非行の変遷と貧困の関連を歴史的に考察。SNSを通じた金銭目的犯罪の増加を指摘し、戦後の貧困と家庭環境、高度経済成長期以降の相対的・精神的貧困、雇用環境悪化の影響を論じる。就労支援の不足も明らかする。第2章では、成人累犯者が直面する困難を検証。社会的絆の弱さ、不安定な就労が再犯リスクを高める要因であることを示し、受刑経験のスティグマ、就労・住居確保の困難、社会との交流断絶を指摘する。第3章では、社会復帰支援施策の課題を考察。就労支援策の不十分さを指摘し、社会的企業等の可能性を提言する。世論の偏見を批判し、当事者の主体性を尊重した社会全体の支援を強調する。結論として、貧困と孤立は非行と成人犯罪に繋がり、再犯防止には適切な支援と雇用機会が不可欠。制度改善、社会的支援拡充、偏見解消が求められると述べる。
講評 本論文は、犯罪や非行の背景にある物質的・精神的貧困を取り上げながら、受刑者や非行少年が自立することへの支援が不足していることを論じたものである。貧困の自己責任論の価値観が本人たちを追いつめるという指摘は鋭く、同時に当事者への愛情がある。
キーワード1 非行
キーワード2 再犯
キーワード3 貧困
キーワード4 就労支援
キーワード5 社会復帰