学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 空閑 浩人 | 年度 | 2024年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 在日コリアンのアイデンティティについて―世代間によるアイデンティティの差異について― |
内容 | 本論文は、在日コリアンのアイデンティティが世代を経てどのように変化しているのかを探求する。歴史的背景から複雑なアイデンティティを持つ彼らの、文化的背景や経験がアイデンティティ形成に与える影響に焦点を当てる。第1章では、アイデンティティとエスニシティの定義を提示し、在日コリアンの歴史を概観。エリクソンの概念に基づき、エスニシティを動的な概念として捉え、一世のアイデンティティ形成過程を説明する。第2章では、世代ごとのアイデンティティの特徴を分析。二世は葛藤し「在日志向」を強め、三世は自己認識の曖昧さに悩み、四世はコリアン文化への接触が減り帰化への抵抗も薄れることを指摘する。第3章では、アイデンティティ形成の要因と日本社会に残る課題を考察。言語、歴史・政治関係、家族・コミュニティ、被差別経験が要因として挙げられる。就職差別やヘイトスピーチなど、在日コリアンが直面する課題を指摘する。結論として、在日コリアンのアイデンティティは多様に変化しており、重要なのは各々が自分らしく生きることであると強調。若い世代を中心に新たなアイデンティティを確立する人々が増えていく可能性を示唆する。 |
---|
講評 | 本論文は、在日コリアンのアイデンティティに関する世代間の差異が起こる要因を考察し、アイデンティティ形成に影響する要因について論じている。歴史的・社会的に複雑なアイデンティティを持つ人々に、それを誇りに持つことへの願いが強く込められている。 |
---|
キーワード1 | 在日コリアン |
---|---|
キーワード2 | アイデンティティ |
キーワード3 | 社会 |
キーワード4 | 世代 |
キーワード5 | コミュニティ |