学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 空閑 浩人 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 虐待被害児の安定した愛着形成を実現できる最善の場所はどこなのか~里親という居場所の効果~ |
内容 | 本論文は、子どもの心の成長に不可欠な「愛着」に着目し、特に愛着障害を抱える子どもたちの回復に最適な環境を探求する。愛着の定義と児童虐待との繋がり、対人関係等に及ぼす影響を考察し、愛着形成の重要性を強調したうえで、里親制度の種類と概要を説明し、事例を基に、里親家庭が安全基地の要件を満たし、愛着障害の回復に必要な要素(対等な人間関係、多角的なアプローチ、安全な環境、愛情欲求の消化)を提供できる可能性を論じる。一方で、里親家庭間の質の差や里親への支援不足といった課題も指摘し、自治体による継続的な支援体制強化の必要性を提言する。結論として、里親家庭が愛着障害からの回復に有効な環境であることを示し、里親と自治体の連携強化が重要であることを強調。ただし、里親制度の効果を最大限に引き出すためには、里親への適切な選定、研修、継続的な支援体制の強化が不可欠であると述べる。安定した愛着形成が子どもの将来的な心の安定と豊かな人間関係構築の基盤となることを示し、里親制度がその土台を築く重要な役割を担うと結論づける。 |
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講評 | 本論文は、ある小学生姉妹との出会いの経験がその研究動機にある。愛着障害を抱える子どもに必要な支援について、当事者が抱える課題を丁寧に整理しながらの論考が展開される。子どもの「心の安全地帯」となる里親の可能性を追求した結論には、希望がある。 |
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キーワード1 | 愛着障害 |
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キーワード2 | 里親 |
キーワード3 | 児童虐待 |
キーワード4 | 居場所 |
キーワード5 | 心理的ケア |