学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 空閑 浩人 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 抜け出せない貧困沼からの脱出 ―キーワードは「たった3.5%の力で」― |
内容 | 本論文は「貧困の連鎖を断ち切る」をテーマに、体験格差に着目した食支援の可能性を考察する。児童養護施設での経験から子どもの貧困に関心を抱いた筆者は、授業での学習や将来の仕事との関連を踏まえ、食を通じた支援の重要性を認識するに至った。2021年の国民生活基礎調査に基づき、貧困世帯の食費の実態を分析。食費を削らざるを得ない状況が、子どもの学習意欲や社会性の育成に悪影響を及ぼし、貧困の連鎖を招く可能性を指摘する。結論として、子どもの貧困問題に対しては、国といった大きな政府だけでなく、地方自治体などの小さな政府での取り組みが不可欠であると述べる。体験格差を解決するためには、給食時間の増加や子ども食堂での多世代交流が効果的であり、フードバンク活動は食料提供の面で貢献できると分析。体験と生活の両面に焦点を当てたハイブリッドな支援によって、中長期的な支援が可能になると論じる。貧困の連鎖を断ち切るためには、一人一人が社会に目を向け、行動を起こしていく必要性を訴え、問題への関心を持つ「きっかけ」作りも重要であると述べている。 |
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講評 | 本論文は、子どもの貧困問題のなかでも、特に体験格差に着目したものである。格差の緩和や解消には、他人事ではない私たちの課題としての、地域の民間の活動こそ必要であり重要であるという指摘は力強い。筆者が主張する「3.5%の力」が持つ可能性を信じたい。 |
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キーワード1 | 子ども |
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キーワード2 | 貧困の連鎖 |
キーワード3 | 体験格差 |
キーワード4 | 食支援 |
キーワード5 | 地域の自発性 |