学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鵜飼 孝造 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 大学デビューがもたらすアイデンティティの転換 |
内容 | 本稿は、「大学デビュー」という行動が学生のアイデンティティ形成や将来のキャリア形成に与える影響を検証することを目的としている。「大学デビュー」は、「大学入学を機に意識的に今までとは異なる新しい行動や外見に挑戦すること」(中臺ら 2016)と定義される。筆者が本テーマに注目した背景には、自身の大学生活の経験がある。内部進学により既存のコミュニティに留まった筆者は、大学デビューを行った友人たちの変化を観察し、その行動が単なる外見などの変化ではなく、自己の再構築や新たな人間関係の形成につながると考えるようになった。本稿では、先行研究を基にGoogle Formsによるアンケート調査やインタビュー調査を実施した。これにより、大学デビューが自己表現や社交スキル向上の契機となり得る一方、外圧による行動や一時的な変化にとどまる場合もあることが明らかになった。大学デビューの意義と課題を明らかにし、学生のアイデンティティの確立やキャリア形成の助けとなる「大学デビュー行動」に対する向き合い方を再考するきっかけを提供することを目指している。 |
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講評 | 恥ずかしながら評者は「大学デビュー」という言葉の現実をこの論文を読むことで初めて知った。と同時に、大学に入学するときに、これほどまでに自己表現や友人関係の「リセット」機会として緊張感をもっている事に驚いた。この論文の最も面白い点は、すでに中高の6年間において強い友人関係をもっている「内部生」の大学デビューに対する期待と「力の抜け方」についての記述だった。 |
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キーワード1 | 大学デビュー |
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キーワード2 | アイデンティティ形成 |
キーワード3 | コミュニティ |
キーワード4 | |
キーワード5 |