内容 |
なぜボランティアは労働と異なり賃金が発生しないのか。本研究は、筆者が大学2年次から参加している子供と遊ぶボランティアがなぜボランティアであるのかを明らかにするために試みた。ボランティアには、「自主性・主体性」「社会性・連帯性」「無償性・無給性」「新規性・開拓性・先駆性」という4つの原則があり、さらに、賃金が発生しない理由は、「無償性・無給性」ゆえに自分達の活動そのものに価値を見出した者たちが残るからこその「新しい仲間との出会い」「社会性・連帯性」ゆえの自分とは異なる環境に身を置く人と出会い、接する中で感じる「誰かの役に立っているという実感」「自主性・主体性」で、失敗も成功も自己責任の環境で過ごすことで、自分の長所や短所に気付くという「自己成長」という3つの「ボランティアならではの楽しさ」が提供されているからであるという。この点について、インタビュー調査を用い、活動参加者の意識において、ボランティアと言えるかについて考察をする。その結果、子供と遊ぶボランティアはボランティアと言えることが分かった。今後は種類により「ボランティアならではの楽しさ」が異なるのか、人が辞めにくい組織を作るには何が必要かについての検討が望まれる。 |