学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 小林 久高 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 協調と同調の類似性から見る現代社会の問題 |
内容 | 本稿の目的は、協調性の両義性を示すとともに、その背景にある社会構造と人々の意識、またそれによって引き起こされる問題を明らかにすることである。 第一章から第三章にかけては、さまざまな統計資料を用いながら、協調性が社会的に強く要請されていることを確認した。第四章では、協調性が社会生活を送るうえでの必要物である一方、時には過度な同調圧力の要因にもなりうることを指摘した。第五章では、第一に現代社会における協調意識の強大化を指摘し、第二に協調意識が強化されるメカニズムについて論じた。そのメカニズムとは、資本主義社会構造の誕生による社会的紐帯の弱体化と人々の自由化、そしてそれによる人々の精神的不安によって協調意識が強化されるというものである。現代日本では実際に社会的紐帯の弱体化が起きており、さらにはSNSの発達などによっても精神的不安が助長されていることも指摘した。第六章では、こうした協調意識の強化を、不登校やいじめという今日の社会問題の要因の一つとして位置づけた。 |
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講評 | 自由の実現が逆説的に同調・協調を求める強迫的態度を生み出すこと、そのことが種々の社会問題を生み出すことが議論されている。フロムが指摘した個性化と不安の結びつきの現代的形態を他者とのネットでの常時接続にみるとともに、引きこもりやいじめもこういった結びつきに関連して発生することが説得的に示されている。 |
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キーワード1 | 協調性 |
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キーワード2 | 同調圧力 |
キーワード3 | 精神的不安 |
キーワード4 | |
キーワード5 |