学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 現代スペインの教育事情 -多言語国家からみる教育文化- |
内容 | 私達が、スペイン文化に対して抱いている印象は、フラメンコを始めとするスペイン舞踊、闘牛、サッカーなど「目に見える文化」から抱かれる先入観に過ぎないと感じたことから、私は、「目に見えない文化」に注目した。視覚的な文化のみでなく、思想や価値観など、人々の内面に潜む非視覚的な文化を知ることこそ文化理解に求められると考えたためである。スペイン社会では教育において、家庭・地域・学校の壁は全く感じられない。スペインでは、学校・家庭・地域が一体となって教育を行っている。そして教育の背景には「絶対的価値観」が窺え、生徒等は自身の個性を伸ばす機会に大変恵まれている。また、「宗教教育」が子ども達の心や日常生活に大きな影響を与えていることからは、西洋ならではの思想文化が非常に感じられた。このようなスペインの教育事情とは如何なるものなのだろうか。教育の根底に存在する思想や価値観といった「目に見えない文化」を捉えるために論じていく。 |
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講評 | 今年度、「西洋教育文化ゼミ」で2万字の卒業論文に取り組んだ学生は16名でした。各自の興味関心から出発して設定された研究テーマはバラエティに富んでいます。同時に、対象地域を見れば、フィンランドとスペインが3名ずつでイギリスが4名という重なりがあり、また、著名な思想家と画家に2名ずつが取り組み、西洋人の日本人観と動物観がテーマにされたように、研究内容に共通性をもつ仲間がゼミ内に少なくとも1名ずつはいたことが、意外さも感じられた今年度の傾向として指摘できるでしょう。どのテーマも私自身にも興味深く、筆者の個性が発揮される力作を期待していました。しかし率直に言って、それぞれ就職活動、教員採用試験や公務員試験に備えた受験勉強、ボランティアやサークル活動などにも相当の時間とエネルギーを注がねばならなかった結果からか、研究をあまり深められないまま、かつ、文章も十分推敲しない状態で提出された卒論が例年よりも多かった事実を、残念ながら私は認めざるをえません。指導が至らなかった点を反省しています。これは、「要求水準を満たさない卒論が多い」と不満を言っているのではありません。自己評価も他者からの評価も別にして、つまり内容の出来はともかく、「自分が持つ力は卒論に十分注ぎ込んだ」と何名が振り返られるでしょうか。そう言えるような取り組みを皆さんへ促す雰囲気をゼミに醸成できなかったのは、本当に申し訳なく、悲しいことです。とはいえ、ひとりひとりにとって、自分が知りたい事柄を調べて考え、ゼミでの報告と議論も重ねつつ、最終段階では仲間と原稿を読み合い検討もして卒業論文を完成させた経験は、大学生活の思い出として記憶されるだけではなく、今後の生活や仕事の中での学びにも活かされていくように祈っています。最後に、今年度もゼミ生の報告と論文から、私は多くを学ばせてもらいました。上記の反省と共に、皆さんへの感謝も忘れません。(2014年1月17日 越水雄二) |
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キーワード1 | 多様性 |
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キーワード2 | 絶対的価値観 |
キーワード3 | 課外活動 |
キーワード4 | イマージョン教育 |
キーワード5 | シティズンシップ教育 |