卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名立木 茂雄 年度2008年度
タイトル家族内におけるペット重要度
内容  ペットとわたしたちは,共に生きてきた.そしてペットの立ち位置も,時代とともに変化してきた.それは,わたしたちのいうところの「家族」が常に変化しており,時代とともに姿かたちを変えているからである.ペットの「家族化」という言葉はよく耳にするし,ペットは当たり前に家族の一員である,といってペットをかわいがる友達はまわりにたくさんいる.ペットはあくまでペットだなんていう人は冷たい、とある人が言っていた。ペットを飼っている人に悪い人はいない,などと言うこともある.このようにものの例えに使われるほどペットは私たちの生活に浸透しており,ペットという言葉を知らない人などいないだろう.長年飼っていたペットが亡くなったときには学校を休んでしまうほどショックを受けていた子をみたこともある.いつの時代か,ペットが亡くなると学校を公欠できる時代がくるのではないかと思うくらいだ.
はたして「家族」の形によって,わたしたちが考えるペットの立ち位置が家族になるのか,それともならないのかという違いがあるのだろうか.本稿では,「家族」を大きく3つに大別して説明している.戦前の「制度としての家族」である直系制家族,戦後の「集団としての家族」である夫婦制家族,そして今日の「ライフスタイルとしての家族」である合意制家族の3つだ.このように,時代とともに家族が直系制家族から夫婦制家族、夫婦制家族から合意制家族へと変化するとともに,ペットも家族になり始めてきている,とうのがその真相である.
講評  本年度は16本の卒論が執筆されました。その内訳を大別すると、大きく4つのグループに分かれました。(1)家族社会学に関する実証・文献研究が5本、(2)社会学的自己論に関する実証研究が4本、(3)防災および防犯に関する実証研究が4本、(4)その他が3本(NPO内の人間関係、芸術家の社会関係、知識社会学的理論研究)でした。どの研究も3回生の終わりには先行研究のレビューを済ませ、就職活動の合間を縫うようにして現場でデータを集め、関連研究をフォローし、論を理組み立てるといった作業を精力的におこなった力作がそろいました。
キーワード1 ペット
キーワード2 直系制家族
キーワード3 夫婦制家族
キーワード4 合意制家族
キーワード5