学科	教育文化学科	ゼミ教員名	兒島　明	年度	2022年度
タイトル	貧困がもたらす教育格差についての考察～無料塾からみる、教育格差の是正法とは～

内容

本論文は貧困による教育格差について考察し、その解消方法を追求するのが目的だ。そ の過程で、まずは教育格差の原因だと思われる貧困の現状について述べる。子どもの貧困 の要因としては家族構成や雇用形態等も挙げられるため、それらの要因も含めて貧困の現 状を考察する。その後は貧困による教育格差について述べる。ここでも、学校外教育やプ ルトップ型教育等の要因を含め、貧困による教育格差について考察する。次に本論では、 貧困や貧困による教育格差の解消が目的である無料塾の活動について紹介する。ここでの 無料塾とは、京都府の「特定非営利活動法人竹の子学習ひろば」であり、筆者はここの活 動に参加しながら、インタビュー調査や活動記録を行った。そこで、この調査内容を含ま せながら、より具体的に無料塾について紹介できればと思う。そして終章では、無料塾の 活動や成果を参考にすることで、貧困による教育格差を解消する方法を模索する。

講評	貧困による教育格差の是正という現代日本社会において喫緊の対応が求められる課題に取り組んだ論文です。学校外教育のなかでも家庭の経済状況に依存しない無料塾の存在に注目し、自ら現場に足を運んで実践に携わり、スタッフや子どもの声に耳を傾けることを通じて、可能性の萌芽を見出そうとしています。「心の貧困」への気づきは本論文の貴重な成果であり、無料塾にとどまらず、さまざまな支援活動の根底に据えるべき認識かもしれません。

キーワード1	貧困
キーワード2	教育格差
キーワード3	学校外教育
キーワード4	無料塾
キーワード5