学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 小林 久高 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 食へのこだわりはどのように構成されているのか |
内容 | この卒業論文の趣旨は、人の食の好みの構造というものはどのようなものなのか、そしてそれはどのようなものによりなりたっているのかということを、大学生をその対象として探ることにある。食の好みが成熟してきているであろう大学生にのみを対象とすることで、はっきりとした傾向をつかむためである。そのため、2009年10月に自ら作成したアンケートを大学生に配布し、計111の回答を得る事ができた。このデータをもとにこの研究を行った。分析の方法としては、様々な食べ物に対し主成分分析を行う事によって、食べ物を同じ成分を持つグループに分類し、幼少時文化体験度、上昇志向度、環境意識度、食へのこだわり意識といった変数とそれぞれのグループの好みが関係しているのかということを、まず一つずつ相関をみることにより、単体の変数ごとの影響を調べていく。その後、食の好みの構造の各成分をそれぞれ従属変数、幼少時文化体験、趣味の多さ、食へのこだわり、上昇志向、環境意識の5つの変数を独立変数とし、重回帰分析を行うことで、これらの関連性を総合的に分析し、どのような影響をそれぞれがもたらしているのかを分析する。 |
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講評 | 本年度の卒業論文も、ゼミ生の関心を反映して多様なものとなった。それらの論文は、「食意識」「笑い」「日系二世と三世の意識」「美意識」「幸福」など、さまざまな社会意識を対照としており、方法についても、調査データの分析、ドキュメント分析、文献研究、概念的研究と多様である。 すべての論文からは学生の真摯な努力の後が見られ、結果はほぼ満足のいくものである。ただ、もう少し時間をかければすばらしい論文になると思われるものもあり、この点は少し残念に感じている。 データ収集の難しさ、分析の難しさ、論文構成の決定の難しさ、締め切りに間に合わせて執筆する難しさを学生たちは深く感じただろう。悩んで一時何も書けなくなった学生もいたようだ。それでもなんとか書き上げた学生たちの底力はたいしたものである。ゼミ生全員、今回の執筆の経験を卒業後にも生かして欲しいと思う。 |
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キーワード1 | 9つの食のこだわり成分 |
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キーワード2 | 5つの食のこだわりへの関連変数 |
キーワード3 | アンケート調査 |
キーワード4 | |
キーワード5 |