学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 小林 久高 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 日系人の世代間の意識の変遷――変貌するアメリカ社会と日系アメリカ人補償運動―― |
内容 | 本稿は、アメリカの西海岸における第二次世界大戦の強制収容と、戦後に展開された強制収容に対する補償運動に生きた日系アメリカ人二世と日系アメリカ三世に注目している。第二次世界大戦中アメリカ政府は、日系人を敵性外国人として扱い、アメリカ国籍を持つ日系アメリカ人二世までも強制収容の対象とし、彼らを収容した。強制収容に対する補償運動は、1970年初めから日系人を中心に展開され、1988年に補償が達成されるまで継続された。日系二世は日本人の親を持ち、ともに強制収容を経験した。日系三世は、日系二世の親を持つが、強制収容そのものは経験していない。補償の対象となる日系二世は補償運動に対して慎重であり、日系三世は補償運動に対して積極的であった。この違いには彼らがそれまで激動の時代の中で培ってきた意識が関係している。このような意識がどのような歴史的事情で培われたのかを、日系二世と日系三世の声を拾い、当時彼らが置かれていた社会状況を説明することで、明らかにする。 |
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講評 | 本年度の卒業論文も、ゼミ生の関心を反映して多様なものとなった。それらの論文は、「食意識」「笑い」「日系二世と三世の意識」「美意識」「幸福」など、さまざまな社会意識を対照としており、方法についても、調査データの分析、ドキュメント分析、文献研究、概念的研究と多様である。 すべての論文からは学生の真摯な努力の後が見られ、結果はほぼ満足のいくものである。ただ、もう少し時間をかければすばらしい論文になると思われるものもあり、この点は少し残念に感じている。 データ収集の難しさ、分析の難しさ、論文構成の決定の難しさ、締め切りに間に合わせて執筆する難しさを学生たちは深く感じただろう。悩んで一時何も書けなくなった学生もいたようだ。それでもなんとか書き上げた学生たちの底力はたいしたものである。ゼミ生全員、今回の執筆の経験を卒業後にも生かして欲しいと思う。 |
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キーワード1 | 日系人 |
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キーワード2 | 人種主義 |
キーワード3 | アメリカ社会 |
キーワード4 | |
キーワード5 |