学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鯵坂 学 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 重要伝統的建造物群保存地区認定後の足どり――認定後16年、橿原市・今井町を事例として―― |
内容 | 重要伝統的建造物保存地区に1993年認定後、奈良県橿原市今井町はどのような状況下にあるのだろうか。根本的な世界に誇るべき町である理由を探る部分から導入し、主に「人の内面」にスポットを当てながら、重伝健に認定されるまでの住民意識の変化や、現在における住民意識にも迫っていく。その際にただインタビューをし、内容をまとめるのみならず、社会学的要素である「農村型観光開発図」に今井を当てはめて、都市版を作成し、現在の今井と未来の今井における「希望」と「予測」を検証していった。すると、今井の現在に関しては景観保全と、観光開発の間で揺れ動いている「アンビバレント」な状態であることが分かった。また、観光のあり方についてはできれば、現状維持を希望する声が高い反面、その希望が実現されないであろうという予測も高かった。また、予測に関しては1.テーマパーク化、2.商業化、3.若い世代による町の活性に分類することができ、その中でもさらに、細分化することが分かった。また、今井の現状をより良き方向に変えるには、「コミュニケーションを各種団体がとる必要性」を、多くの人が指示する結果となった。 |
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講評 | 今年の卒業論文は、例年になく地域社会関連のテーマに取り組んだ人が多い年度でした。そのなかで、国内外で苦労してアンケート調査やフールドワークを行った人がいました。そのために、かなりオリジナリティが高く、学術的にも価値のある論文が幾つかありました。その一方で、3分の2がコピペで、あとはなんとか説明をつけるだけ、という論文も少しありました。アドバイスですが、①先行研究の文献がないテーマは、選ばない方がよい。②サーベイやフィールドワークは、夏休みに行えるように、7月中に事前の準備をしておくことです。③量的調査をする人は、調査実習などで、ちゃんと集計の技法を身に付けておいてください。 |
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キーワード1 | 重要伝統的建造物群保存地区 |
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キーワード2 | 住民意識 |
キーワード3 | 各種団体意識 |
キーワード4 | 時計回り連鎖 |
キーワード5 | アンビバレント |