卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名鯵坂 学 年度2009年度
タイトルテレビドラマロケ地における観光まちづくり――北海道富良野市を事例に――
内容  北海道富良野市は、1981年から21年間に渡って放映されたフジテレビ系ドラマ「北の国から」のロケ地だ。このテレビドラマによって富良野地域の自然景観や人々の暮らしぶりは映像として全国へ広がったといわれている。本稿では「北の国から」という文化資源が、ロケ地である富良野市のまちづくりにどのような影響を与え、また、富良野市民や富良野来訪者はそれをどのように受容してきたのか、さらに、現在それはどのように活かされているのか、という点について「観光まちづくり」という概念を用いて検討した。その結果、テレビドラマ「北の国から」が描き出した「地方」の魅力を活かすには、地域の資源を守りながら、地域住民が富良野市での暮らしに誇りをもって当り前の生活を送ることが重要であり、それこそが富良野流「観光まちづくり」ではないか。また、それがテレビドラマ「北の国から」遺産を活かす取り組みにもつながるだろう。単にテレビドラマ「北の国から」の恩恵にあやかるのではなく、今はその遺産を地域住民がより主体的に活かすべきときであることがみえてきた。
講評 今年の卒業論文は、例年になく地域社会関連のテーマに取り組んだ人が多い年度でした。そのなかで、国内外で苦労してアンケート調査やフールドワークを行った人がいました。そのために、かなりオリジナリティが高く、学術的にも価値のある論文が幾つかありました。その一方で、3分の2がコピペで、あとはなんとか説明をつけるだけ、という論文も少しありました。アドバイスですが、①先行研究の文献がないテーマは、選ばない方がよい。②サーベイやフィールドワークは、夏休みに行えるように、7月中に事前の準備をしておくことです。③量的調査をする人は、調査実習などで、ちゃんと集計の技法を身に付けておいてください。
キーワード1 北海道富良野市
キーワード2 テレビドラマ「北の国から」
キーワード3 観光まちづくり
キーワード4
キーワード5