学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 藤本 昌代 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 企業スポーツと選手の雇用形態 |
内容 | 企業スポーツとは、企業が運動部やスポーツチームを保有し、選手はその企業の従業員によって構成されるものをいう。日本のスポーツ界は、企業が全面的な支援のもと競技を行う企業スポーツの成長とともに発展してきた。とくに1960~80年代にかけて企業スポーツは最盛期を迎え、当初の運動部所有目的であった、社員の福利厚生という意味合いを超え、企業の広告塔としての活躍も期待されるようになり、強豪チームを所有することは企業にとってのステータスになった。しかし1990年代以降、長期の経済不況とともに企業スポーツチーム数は減少の一途をたどっている。その理由として母体企業の収益悪化の他に、日本型経営の見直しによる支援の減少や打ち切り、広告塔としての企業スポーツのメディアバリューの低下、選手のプロ化などが挙げられる。また、企業スポーツの現場では、選手の職場復帰が困難であるという問題を抱えているこよも明らかになった。 |
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講評 | 今年度の卒業論文は、インタビュー調査、量的データの二次分析、資料分析、参与観察によって書かれました。就職活動に苦労した年でもあり、着手が遅れた学生も多かったため、仕上げまでかなり苦労していましたが、全体的には例年通りのレベルまで到達しました。個々に関しては、インタビュー調査を行った学生は被調査者確保に非常に苦労した様子で、慣れないインタビューに大変緊張し、またインタビュー結果をまとめることが難しかったようです。二次分析を行った学生は自分で作成した調査票ではないため、使いたい指標になる質問項目がないことも多く、代替変数の作成に苦労していたようです。資料分析を行った学生は膨大な量のテキスト分析で大変疲れたようです。また昔の資料を集めた学生は、自分のストーリーに展開することに苦労したようです。参与観察を行った学生は大量の情報を知ることができるだけに、整理して書くことが大変難しいようでした。最終的にはどの論文も力作で興味深いテーマでした。 |
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キーワード1 | 企業スポーツ |
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キーワード2 | 衰退 |
キーワード3 | 価値の低下 |
キーワード4 | 雇用形態 |
キーワード5 | 職場復帰 |