学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 藤本 昌代 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 近畿三大都市における女性美容師のキャリア発達と働き方 |
内容 | 近年、街には美容室が溢れている。かつて美容室で働いているのは女性がほとんどであったが最近では男性美容師が増え、その活躍は目覚しい。しかし美容師は専門的技術を必要とする職業でありながらその技術のみでは活躍できない状況にある。特に女性はライフスタイルの変化に伴い退職を余儀なくされてしまう。なぜ、そのような状況においやられてしまうのだろうか。たとえば、福利厚生や育児休暇の未整備、長時間に渡る就業時間等、職業継続を困難にする要素が多々存在するからではないかと考えた。よって、本稿ではそのような美容師業界の現状を明らかにするとともに、厳しい労働環境の中美容師という職業を選択し、就業継続している女性美容師の意識をインタビュー調査から明らかにしていく。第二章では美容師業界の現状について、第三章では先行研究から専門職の実態を、そして第四章では実際に女性美容師のインタビューデータから就業意識を読み解く。第五章では先行研究からみた専門職と実際の美容師の就業意識を比較し、美容師ならではの意識を見出していく。 |
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講評 | 今年度の卒業論文は、インタビュー調査、量的データの二次分析、資料分析、参与観察によって書かれました。就職活動に苦労した年でもあり、着手が遅れた学生も多かったため、仕上げまでかなり苦労していましたが、全体的には例年通りのレベルまで到達しました。個々に関しては、インタビュー調査を行った学生は被調査者確保に非常に苦労した様子で、慣れないインタビューに大変緊張し、またインタビュー結果をまとめることが難しかったようです。二次分析を行った学生は自分で作成した調査票ではないため、使いたい指標になる質問項目がないことも多く、代替変数の作成に苦労していたようです。資料分析を行った学生は膨大な量のテキスト分析で大変疲れたようです。また昔の資料を集めた学生は、自分のストーリーに展開することに苦労したようです。参与観察を行った学生は大量の情報を知ることができるだけに、整理して書くことが大変難しいようでした。最終的にはどの論文も力作で興味深いテーマでした。 |
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キーワード1 | 女性美容師 |
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キーワード2 | 専門職 |
キーワード3 | 職業意識 |
キーワード4 | 就業環境 |
キーワード5 | 就業継続 |