学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鯵坂 学 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | デカセギ日系ブラジル人労働者と地域とのつながり ?愛知県知立市A団地を中心にー |
内容 | 100年以上前にブラジルへ移民した日本人の子孫が、デカセギ日系ブラジル人労働者として1990年代を境に日本に流入し、今や愛知や静岡などの工業地帯を中心に日本の地域社会の中で独自のコミュニティを築いている。最近になり、地元住民には「地域社会の中には存在しているらしいがよくわからない、実態がうまく把握できない存在」であった彼らの姿が、少しずつだが姿を見せはじめている。本論文では、彼らの労働・生活そして、愛知県知立市における日系ブラジル人集住地域において、実際に自治会をはじめとするホスト社会と日系ブラジル人たちは果たしてどのような形での関わりをもっているのか。また時代の変化により短期デカセギ労働者から定住化へその生活スタイルを変化させていく中、我々は同じ地域社会の一員としてどう関わっていくべきなのか、共生は可能なのかを探っていく。 |
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講評 | 結果として卒業論文の完成度にはかなりの差が見られた。もう少しで修士論文並みになるような高度なものと、先行研究や資料の一部を引用しただけの「つまらない」ものがあった。卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかが、卒論の出来不出来の要因となった。その差異の原因は、就職活動の終了の時期による時間的なものあったが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと推察している。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、フィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もあった。 なお、3回生までの社会学科の授業の内容をあまり吸収していないと思われる論文もかなりあった。また、論文を書く視点が自己の日常的な経験に留まり、錯綜する現代社会を理解しようとする社会学的想像力が身についていないのでは、と感じられる論考もあった。 |
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キーワード1 | 定住化 |
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キーワード2 | 共生 |
キーワード3 | 見えない |
キーワード4 | |
キーワード5 |