学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鵜飼 孝造 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | 6要素のバランスからみた印象の構造について |
内容 | 個人的経験や背景との関連なしに強く印象付けられるものについて、ロシア・フォルマリズムの「異化」という概念をもとに、humor, melancholy, physiology, philosophy, metaphor, factという6つの要素のバランスからその構造を分析した。まず〔第一章〕では、印象の形成と「異化」について、そして分析方法として6つの要素について論じた。〔第二章〕では、絵画では「ゲルニカ」と「モナ・リザ」を、文学では村上春樹の作品を分析し、そこに共通して見出せる6要素のバランスにつて説明している。最後の〔第三章〕では、分析によって得られた6要素と印象についての関係性についての結果から、この理論が日常生活にも適用できる可能性について示唆している。 |
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講評 | 人はいろいろなことを経験し後に記憶として呼び出すわけだが、その際に強く印象に残ったことを手がかりに意識に浮かび上がらせる。著者はその手がかりを「フック」と名付けて、その構造を分析しようとする。読むうちに難解な文章が続くものの、現象学的社会学などの先行研究を考えると、案外、常識的な内容ではないかと思った。このような若気の至りは書かれてもいいとは思うが、社会学の論文として、他者との相互作用という視点が欠落しているのが何よりも気になった。 |
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キーワード1 | 印象 |
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キーワード2 | 異化 |
キーワード3 | ロシア・フォルマリズム |
キーワード4 | 6要素 |
キーワード5 | バランス |