| 内容 |
本論文は、現在の就職活動において、「リクルータ」と呼ばれる(おもに若手)社員たちが、どのように学生の選考や取捨選択を行っているのかを明らかにすることを目的としている。リクルータ制とは、バブル期によく用いられていた選考方法で、その崩壊以降は下火となっていた。しかし、近年それが復活し始めているのである。そこで筆者は、リクルータ制について、バブル期と現在のそれとでは、就職活動方法の変化などに伴って、そのあり方も大きく変化しているのではないかと仮説を立てた。この仮説を明らかにするべく、筆者は、京都府内にある3つの大学に通う、就職先の決定している38人の学生に就職活動に関するインタビュー調査を行った。
インタビュー調査から明らかになったのは、リクルータ制は、バブル期のそれと比べて、機能や役割が大きく変化しているというわけではなかった。また、リクルータと接触したからといって、その企業の選考が特に有利に進むというわけでもなかった。一般社員とはいえ、彼らは採用担当者と同じように、厳しく学生を選抜しているのである。しかし、その一方で、優秀な学生に対しては、彼らを逃すまいと、囲い込みを行うこともあった。 |