学科	社会学科	ゼミ教員名	鯵坂　学	年度	2011年度
タイトル	高齢者の社会的孤立を防ぐコミュニティづくり――京都市北区待鳳学区「健康すこやか学級」の事例から

内容

近年、テレビや新聞・雑誌において、現代社会は「無縁社会」であるといわれ、高齢者の社会的孤立やそれによる「孤立死」の増加が大きく取り上げられるようになった。これらを防ぐための取り組みとして、注目したいのが地域レベルでのコミュニティづくりといえる地域福祉活動だ。高齢者にとって、「地域」は日々の暮らしにおいてとても身近な生活単位の一つであり、実際に各地域の自治体では、社会福祉協議会などによって高齢者を孤立から救うためのあらゆる取り組みが実施されている。 　本稿では、そうしたさまざまな取り組みの中から「健康すこやか学級」というある一つの活動について取り上げる。実際にその活動への参与観察を通して発見したことや、その仕掛け人ともいえる区社会福祉協議会・実際に活動を執り行っていく地域におけるリーダーともいえる学区社会福祉協議会・そこに集まる参加者という三者にインタビュー調査を行って分かったことについて述べる。そしてそこから、孤立する人々の増える現代社会において、地域で必要とされるこれからのコミュニティづくりについて考察する。

講評	今年の卒業論文は、例年に比べて良くできた論文が少なかったように思います。その理由は、①就職活動が長引いた人がかなりあったこと、②早めに就職が決まった人の中でも、取りかかりが遅い人がいたことだと思います。　卒業論文をしっかり書くことにより、論理力、表現力、情報収集力などがついて、実社会で生き抜いていく力が付きます。分りやすい明晰な文章が書ける人こそインテリ（intelligentia）です。 　卒業後も的確な情報を集め、それをもとに明快な文章が書けるように自分を鍛えてください。

キーワード1	高齢者
キーワード2	地域社会
キーワード3	コミュニティづくり
キーワード4
キーワード5