卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名板垣 竜太 年度2011年度
タイトル現代日本の若者における選択的人間関係
内容  最近、若者の友人関係が希薄しているといわれているようだ。しかし、30年ほど前から若者の友人関係が希薄しているといわれていたことを考えると、それが2011年を生きる若者にもあてはまるとは限らないであろう。そんな中、希薄化といわれる原因でもある、友人関係を「浅い」や「深い」という軸でみることをやめて、「選択的」だという新しい見方がでてきた。さらに、若者の結ぶ友人関係にはいくつかのパターンがあるのだという説もある。ただ、これまでの先行研究においては、アンケートだけで友人関係をみていることから、若者の本音がみえていないのではないかと考え、平均年齢20歳の若者74名に向けてアンケートを配布し、5名の男女にインタビュー調査を行った。その結果、選択的友人関係には2種類あることがわかった。これは、見えにくくなってきた若者の友人関係を、内面から明らかにしていくものである。
講評  アンケートの内容が煮詰まらないうちに調査を始めてしまったので苦戦したと思われるが、インタビューによって穴埋めをし、全体としては割にまとまりのよい社会学的論文になった。それなりに研究蓄積のある領域なのでオリジナリティを出すのは大変であるが、友人関係についての先行研究の類型を微修正することはできたと思う。

キーワード1 友人関係
キーワード2 希薄
キーワード3 選択的
キーワード4
キーワード5