学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 藤本 昌代 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 個人競技における組織コミットメント形成 |
内容 | 本研究は、筆者が所属した同志社大学体育会少林寺拳法部を対象に、部員の競技経験、学年などの違いで、競技への注力姿勢、組織の一員そして上回生として期待された役割の内面化などを比較し、組織へのコミットメントがどのように異なるのかを分析したものである。幹部は役職が決められ、部を運営していく上での役割が決まっており、下級生は時期幹部としての役割を担い、幹部を支える。そういった中で同部には部員を組織に繋ぎとめていくための様々な装置が準備されている。1回生では体育会という初めての環境で、部の仕事を任されていく。共に困難を超えていくことで、同回生の繋がりは強くなっていく。2回生としては後輩の指導や時期幹部としての立場から徐々に責任ある立場になっていく。3回生は幹部として部を運営していき、大会での結果や後輩の育成に力を注ぐ。その過程で、少林寺拳法特有の礼儀作法、OBとの関係などが部員を組織に繋ぎとめる役割を果たすが、その強制的な側面に抵抗を感じる部員も少なくない。そうした経験を経ることで部員の中には組織に繋がったり、部員同士で繋がったりという様々な割合で繋がる。 |
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講評 | 本論文は、筆者自身が4年間、所属してきた同志社大学体育会少林寺拳法部への参与観察およびインタビュー調査を通して、部員の組織へのコミットメント、役割意識の違いを学年、競技経験、OBの存在などの要素から分析を行なっている。多くの情報を知り得る立場にある中、論理的に整理して、読者に伝わる形に収めるのに苦労していたが、内部者ならではの詳細な観察記述に努力をしている。 調査対象を通して、大学生の部活動という領域に留まらず、一般社会で指導される少林寺拳法の競技者、部活動の大学生、少林寺拳法を学んだ卒業生のメンタリティ、体育会における現役生とOBの関係など、その分野独特の文化的な価値意識が描かれている論文となっている。 |
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キーワード1 | 組織コミットメント |
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キーワード2 | 集団凝集 |
キーワード3 | 個人競技 |
キーワード4 | |
キーワード5 |