内容 |
情報化が進んだ現代社会において、さまざまなものが従来とは異なる様相を呈している。とくにコミュニケーションの発展はめざましいものがある。従来であれば遠方の友人と連絡を取るには手紙を出したり遠距離電話をしたりとコストも高かったのだが、インターネットの登場によってコストは著しく低下した。それだけでなく新たに非同期性や弱い紐帯の維持などさまざまなメリットがうまれた。それらの発展により大きな影響を受けたものがある。それがコミュニティである。新たに生まれたオンラインコミュニティはオフラインコミュニティとさまざまな面で異なる。
それに加えてオンラインコミュニティの中でも違いはある。代表的なオンラインコミュニティとして実名SNSコミュニティ(mixi)と匿名トピックベースコミュニティ(2ちゃんねる)を比較し、その違いを分析し、その結果どちらがより新たなコミュニティの形態であるかを分析する。その結果オフラインからのプレッシャーもなく、オフラインからの影響も受けづらく、より水平的構造に近い、匿名トピックベースコミュニティが実名SNSコミュニティよりも、新たなコミュニティの形態というにふさわしいコミュニティであるということができる。 |