学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 「外国人留学生の関西弁及び共通語に対する 日本語教室外不安とその軽減要因の研究 -同志社大学に在籍する留学生へのインタビューから- 」 |
内容 | 本研究は同志社大学に在籍する外国人留学生の関西弁と共通語の日本語不安の内容を明らかにし、その軽減に影響する要因を検討したものである。留学生8名(男性1名、女性7名)を対象に其々約20分のインタビュー調査を実施した結果、〈関西弁困難〉、〈教室外日本語不安〉、〈専門不安〉の3つのカテゴリーと11の概念が得られた。〈関西弁困難〉では、留学生が関西弁による発話によって理解困難な場面に遭遇していたことが明らかになったが、それはあくまで「困難」で「不安」の意識はなかった。〈教室外日本語不安〉では5つの概念を得た。日本語全般の言語能力、対人関係、日本語能力向上に対して不安を感じ、自信喪失しながらも相手の好意的な態度によって安心感を得、能力向上によって自信を得て、不安を解消していることが明らかになった。更に、研究等においては専門的な知識不足によっても不安を感じていることが明らかになった。 |
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講評 | 今年度の私のゼミの卒論テーマは、各個人が比較的好きなテーマを選択して、心理学的な調査により、それぞれの関心のある内容について取り組んだものと認識しています。ある人は2年かけて同じテーマで研究を掘り下げました。また、複数の人たちが、長時間かけてのインタビューを実施して、事前に予想ができなかった内容についても、調査対象者から聴きだすことができました。調査研究から明らかにされたことを見てみると、私自身が興味深く思える内容が少なくありませんでした。大半の論文は、長時間かけて先行研究をまとめ、周到な準備をして調査をおこない、心理学論文の体裁を整えています。大学院に進んで研究をつづけたら、きっと良い研究が継続できるのにと感じたケースも複数あります。片手間で書きあげた人は皆無だと思いますが、それぞれ個人の努力には、相当違いがみられました。頑張った人は、満足のいく成果と充実感を味わっているものと推測しています。 |
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キーワード1 | 日本語不安 |
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キーワード2 | 第二言語不安 |
キーワード3 | 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA) |
キーワード4 | 質的調査 |
キーワード5 |