学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | FABIO RAPHAEL GYGI | 年度 | 2012年度 |
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タイトル | ファッションにおける〈流行〉―女子学生におけるファッションの〈流行〉と自己表現― |
内容 | 社会はあらゆる分野において様々な〈流行〉現象が見られる。例えば、近年スマートフォンが急激に普及したり、メディアで紹介されたダイエット食品が大量に売買されたりと、その現象の可動範囲は多岐にわたる。私たちはこの〈流行〉現象によって自らの消費行動を操作されていると言っても過言ではないかもしれない。それほど世の中において〈流行〉現象の力は大きく、影響力をもっていると言えるのである。 本稿では、この〈流行〉という一つの社会現象を軸に話を進めていく。まず、〈流行〉とは何かを社会学的見地から明らかにし、〈流行〉の巻き起こるメカニズムを見ていく。そして「ファッション界における流行」に的を絞り、ファッション界において見られる〈流行〉について考える。最後に、同志社大学の女子学生を対象に行ったアンケートから、女子大学生の間で〈流行〉がどの程度反映され、それについて彼女らがどのような意識をもっているのかを考察する。またその上で、〈流行〉が個々の自己表現にどの程度影響を及ぼしているのかを考える。 |
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講評 | 今年は初めてファビオゼミから卒業者13名が出る。卒業論文のテーマは世論調査の政治的な効果から臓器移植に関する比較研究まで幅広い分野に渡る。方法 論も、エスノメソドロジーからインタビュー調査とアンケート調査を含む質的研究法が多かったが、計量的なものもあった。しかし全体的に言えるのは、議論が不十分である。優秀な出来映えの二人を除けば、全員の議論にかなり無理がある。 問題意識がはっきりしていなかったり、ただ幾つかの事例を羅列して述べているだけのものや、学術論文と言えないエッセイ的になったもの、設問と結論が微妙に一致していないもの、質的研究法で得られたデータをムリヤリに仮説検証型に押し付けるなどの失敗がよく見られた。自分で得られたデータからどんな結論を導き出せるのかという点でもかなり論理上の無理が多 かった。ギリギリ最後までに卒論を後回しにした人は、調査の醍醐味を感じたのか「もっと早くやれば良かった」と言っていた。取りかかりが遅かった点に関しては、指導教官として厳しさに欠ける面があったと反省している。 |
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キーワード1 | 流行 |
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キーワード2 | ファッション |
キーワード3 | 自己表現 |
キーワード4 | |
キーワード5 |