学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鯵坂 学 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 地域ブランドの構成について ~京野菜ブランドの事例から~ |
内容 | 近年、地域ブランド化が注目されるようになった。それは従来の地域の特産物や農産物とは異なった、地域全体の価値向上を構築している。地域ブランドは、農林水産物や食品の振興、地域活性化の手段として注目されるようになったが、従来の経済効果を狙った「特産物や農産物ではなく、すなわち、サービスや販売を重視したマーケティングとは異なり、地域特有の自然的・歴史的・社会的・風土的・文化的な地域の象徴な要素を含めた地域とのつながりを価値基盤とし、そのうえでブランド形成されることを目指している点に興味を抱いた。そこで先行事例として関さば・関あじ、馬路村のごっくんジュースの先行事例から地域ブランドの構築のプロセスと成功要因について検証した。また6次産業化の視点から賀茂なすの事例を挙げ、京の旬野菜と京のブランド産品について聞き取り調査を行った。京野菜ブランドは結果として地産地消につながっておらず、ブランド化事業の課題点を述べた。 |
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講評 | 今年の卒業論文は、全体として完成が遅れ、みんなが本当に提出できるかどうか、教員の方はかなり心配しました。また内容としては、「修士論文」に近い高度なレベルのもの、先行研究や資料のコピー・ペーストが多い剽窃まがいの論文、引用ばかりの「つまらない」論文もありました。なお、フィールド・ワークの叙述部分では、「きらり」と光る作品もありました。評価は、A:2人、B:4人、C:3人、D:1人でした。 卒論の出来不出来の主要な要因は、第1に、卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を広く収集し、これらを的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかがあります。第2に、就職活動の終了の時期の早い遅いによる時間的なこともあったのでしょうが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと考えられます。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、量的調査やフィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もいた、と思います。 卒業論文にしっかり取り組むことにより、論理力、表現力、情報収集力などがついて、実社会で生き抜いていく力が付いたと思います。分りやすい明晰な文章が書ける人こそ本当に大学での勉強をした人です。卒業後の実社会でも、的確な情報を集め、それをもとに分析し、解決策を析出できるように自分を鍛えてください。 |
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