学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鯵坂 学 | 年度 | 2013年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 都市と農村のパーソナルネットワーク―大阪府豊中市と愛知県足助町を比較して― |
内容 | 「都市部の近隣関係が希薄化している」というが、実際のところどうなのだろうか。都市部の人々はどのようなパーソナル・ネットワークを形成し、農村地域と比べてどのような違いが見られるのか。近年の都市社会学におけるパーソナル・ネットワーク研究では、個人のネットワークの特性に対する都市度の効果や都市間比較に重点が置かれている。しかし、これまでの調査研究で、農村部と大都市という正反対の特徴を持つと思われる2都市での比較した調査は見受けられなかった。そのため、今回農山村部として愛知県足助町、大都市圏として大阪府豊中市を挙げて地域住民のパーソナル・ネットワークや、ソーシャル・サポート、他出子との関係性を比較したいと考える。また、パーソナル・ネットワークを研究するにあたり、都市度、居住履歴、地域特性、居住形態、年齢の効果などの社会構造的要因にも注目し考察する。 |
---|
講評 | 今年の卒業論文は、全体として完成が遅れ、みんなが本当に提出できるかどうか、教員の方はかなり心配しました。また内容としては、「修士論文」に近い高度なレベルのもの、先行研究や資料のコピー・ペーストが多い剽窃まがいの論文、引用ばかりの「つまらない」論文もありました。なお、フィールド・ワークの叙述部分では、「きらり」と光る作品もありました。評価は、A:2人、B:4人、C:3人、D:1人でした。 卒論の出来不出来の主要な要因は、第1に、卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を広く収集し、これらを的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかがあります。第2に、就職活動の終了の時期の早い遅いによる時間的なこともあったのでしょうが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと考えられます。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、量的調査やフィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もいた、と思います。 卒業論文にしっかり取り組むことにより、論理力、表現力、情報収集力などがついて、実社会で生き抜いていく力が付いたと思います。分りやすい明晰な文章が書ける人こそ本当に大学での勉強をした人です。卒業後の実社会でも、的確な情報を集め、それをもとに分析し、解決策を析出できるように自分を鍛えてください。 |
---|
キーワード1 | パーソナル・ネットワーク |
---|---|
キーワード2 | 都市度 |
キーワード3 | 他出子 |
キーワード4 | |
キーワード5 |