学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鯵坂 学 | 年度 | 2013年度 |
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タイトル | 都市の水利組織 ~神安都市改良区を事例として |
内容 | かつて日本の都市は水都といえるものであった。水が人々の生活の中心にあり、まちには多くの水路が走っていた。人々は水の流れに触れながら日々の生活を送っていた。 今現在においても水は人々の生活に必要不可欠なものである。しかし、水と人とのかかわり方は大きく変わった。私たちが日々接する水というのはほとんどが蛇口から出てくるモノであり、また店頭に商品として並ぶモノとしてである。私たちの利用している水、その流れを意識する機会はとても少ない。 現在の人と水のかかわり方というのはどのような経緯で形づくられてきたのか、また、水は社会変化や地域の様相の変化とも無関係ではないはずであり、今のまちの姿に至る過程において水がどのように関わってきたのか、このような疑問から本稿は出発した。 本稿は第1章では日本の都市と水のかかわりの歴史、第2章では日本の水利組織の歴史についてまとめている。そして第3章から、大阪府茨木市に事務所を構える「神安土地改良区」という水利組織を考察している。 |
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講評 | 今年の卒業論文は、全体として完成が遅れ、みんなが本当に提出できるかどうか、教員の方はかなり心配しました。また内容としては、「修士論文」に近い高度なレベルのもの、先行研究や資料のコピー・ペーストが多い剽窃まがいの論文、引用ばかりの「つまらない」論文もありました。なお、フィールド・ワークの叙述部分では、「きらり」と光る作品もありました。評価は、A:2人、B:4人、C:3人、D:1人でした。 卒論の出来不出来の主要な要因は、第1に、卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を広く収集し、これらを的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかがあります。第2に、就職活動の終了の時期の早い遅いによる時間的なこともあったのでしょうが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと考えられます。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、量的調査やフィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もいた、と思います。 卒業論文にしっかり取り組むことにより、論理力、表現力、情報収集力などがついて、実社会で生き抜いていく力が付いたと思います。分りやすい明晰な文章が書ける人こそ本当に大学での勉強をした人です。卒業後の実社会でも、的確な情報を集め、それをもとに分析し、解決策を析出できるように自分を鍛えてください。 |
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キーワード1 | 水 |
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キーワード2 | 水利組織 |
キーワード3 | 神安土地改良区 |
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