学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 鵜飼 孝造 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 「日本らしいスポーツの在り方 ―サッカーに焦点を当てて―」 |
内容 | 日本では多くのスポーツが様々な世代のもとで親しみ、楽しまれている。その中でも、サッカーは昨今の日本では最もメジャーなスポーツとして認識されている。1993年にJリーグが開幕してから、小中高校ではほとんどの学校で部活動が実施され、U-15やU-18の世代ではプロチームの育成チームが組織されるようになった。サッカー日本代表は現在5大会連続でFIFAワールドカップに出場しているが、未だ世界のトップに立ったことはない。世界中のサッカー大国と呼ばれる国々の選手は多くの場合が、若いうちからプロの下部組織に所属しプロフェッショナルな育成を受けてきている。それに対して日本は育成組織出身選手も増えてきているが、まだまだ部活動の存在の大きさを揺るがすほどではない。日本の部活動文化は世界の中でも特異なものであり、優れた要素が多くある。サッカーだけに限らず、様々な集団スポーツにおいて日本が優れた成績を残すために、育成体制のあるべき姿について考察した。日本人が世界から認められるために必要な要素を、スポーツの視点から学び、これからの育成システムがどう変化していくのか、期待をこめて注目していきたい。 |
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講評 | サッカーが盛んになるにつれて、日本でもユース育成のクラブチームに注目が集まっている。しかし、2014年のワールドカップ日本代表に限ってみても、中学・高校時代は部活で育った選手がなお過半数を占めていること、部活が集団規範や内発的な動機づけを涵養する点でプロ志向のクラブチームよりも優れていることを、この論文は明らかにしている。部活全盛時代に育った評者には十分理解できるが、若年人口の減少やグローバル化の波に見舞われる現在、その集団主義や精神主義がスポーツのみならず日本社会の様々な分野で裏目に出ていることも無視できない。部活の今あるべき姿について考察を深めてほしい。 |
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キーワード1 | 部活動のクラブ化 |
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キーワード2 | 内発的動機付け |
キーワード3 | 集団主義的心理 |
キーワード4 | |
キーワード5 |