学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 立木 茂雄 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 論題:阪神・淡路大震災の被災障害者が経験したディスアビリティは被災地社会の何によってもたらされたのか ―ICFを用いた、被災障害者のドキュメント分析から― |
内容 | 日本では長い歴史において地震の被害に悩まされ、その度に「復旧・復興」の必要性が論じられてきた。他の諸地域に比べてその数が多いことから様々な分野から被災地研究や被災者研究がなされてきた。 しかし被災障害者と被災地について医療分野や福祉分野から論じられた論文の数が多い一方で社会学から両者の関係性を具体的な指標を用いて調査された論文はほとんどなく、両者の関係性が環境的要因や個人的な要因から調査・研究されてきたとは言い難い。 本論文の目的は、被災障害者が被災地社会において経験しうる困難は、果たして被災地社会のどのような特異性によって招かれているのかを明らかにすることである。環境的要因や個人的要因、その他能力に関する指標にWHOが発表したICF(国際生活機能分類)を用いて、被災障害者が経験する困難・不安・活動の制限について、被災地社会の何が原因にあたるのかを検討し、明らかにする。また、社会に原因があることを明らかにすることを通じて、今後起こりうる震災などによって生まれる、被災障害者に対して理解の手を差しのべる一助になることを期待する。 |
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講評 | 神戸の人と防災未来センターの資料室に何度も足を運び、所蔵されている障害当事者や家族の手記や記録集21冊から、阪神・淡路大震災時に当事者が経験した不都合や不利益を、国際生活機能分類(ICF)を用いて客観的に整理しました。その結果は、東日本大震災時の障害当事者の経験と驚く程、似ていることが分かりました。地に足のついた実証的な災害社会学研究です。 |
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キーワード1 | 被災障害者 |
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キーワード2 | ICF |
キーワード3 | ディスアビリティ |
キーワード4 | 阪神淡路大震災 |
キーワード5 |