卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名杉本 久未子 年度2014年度
タイトル『サッカーにおける人々の観戦行動の考察 ―ガンバ大阪・セレッソ大阪2チームをモデルケースとして―』
内容  サッカーというスポーツがある。そして、もちろんどのスポーツにもスペクテーター(観客)が存在している。中には試合中ずっと休むことなく叫び続ける者もいるし、友人たちと談笑しながら観戦をする者、または、相手に罵声を浴びせたり、挑発行為出るといった逸脱的な行動(フーリガン)をしたりする者もいる。では、各クラブによって、観客の観戦行動はどのように変わるのだろうか。
 本研究では、ガンバ大阪・セレッソ大阪という関西を代表するJリーグクラブについて①各チームの本拠地の地域特性②各チームの歴史・実績③実際にスタジアムで行われている観戦行動という3つの視点で調査を進めた。また、その結果をスペクテーターのアツさに応じて独自に作成した「Supporter」・「Fan」・「Follower」の3つのスペクテーターの類型のどの部分に当てはまるかを考察した。
 各チームに試合前・試合中の90分・試合後それぞれスペクテーターの動きに違いを見ることができた。
講評  サッカーサークルのメンバーである筆者らしい論文である。前半では、先行研究から都市化と大衆社会のなかでスペクテーターを前提とするスポーツが隆盛することを示した。また、先行研究によるサッカーファンのタイプ分類から独自の分類を試みている。後半では、ガンバ大阪とセレッソ大阪の観戦行動の参与観察結果から両者のファンのタイプ分類を行っている。観戦行動場面の描写は丁寧だが、結論である2つのチームのタイプ分類の理由づけが、やや弱い印象を持った。前半で独自のタイプ分類の根拠が十分示されていないことが影響している。
キーワード1 セレッソ大阪
キーワード2 ガンバ大阪
キーワード3 スぺクテーター
キーワード4 サポーター
キーワード5 ファン