卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名越水 雄二 年度2014年度
タイトルスペインにおける地域別教育問題の違い―カタルーニャ、バスク、ヒターノの比較から―
内容 この論文では、スペインにおける地域によって、教育問題にどのような違いが見られるのかを、カタルーニャ自治州、バスク自治州、そしてヒターノの比較から考察していく。スペインの公教育制度を踏まえたうえで、各自治州に自治権が与えられているスペインにおいて、どのように教育の違いがみられるのかを探っていく。そして、自治州ではないが、国外から移動してきたために、自治州も、また自治権もないヒターノにおいては、カタルーニャ自治州やバスク自治州とは大きく異なる教育問題があることから、ヒターノの教育問題についてもみていく。スペインの中では17の自治州が存在し、スペイン人と呼ばれる人が実際は存在しない、といっても過言ではないほど、言語や文化が異なっている。その中で、島国である日本に住む私の生活では考えられない多文化のあり方、そして急速に進むグローバル化の社会の中で、改めて考えるきっかけになればと考える。
講評 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ④」、すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では今年度、17編の卒業論文が提出されました。本データベースに掲載された各論文の梗概からお分かりの通り、17編の内容はヴァラエティに富んでいます。ゼミ生は自分の研究テーマに詳しくなるのはもちろん、他のメンバーによる多彩な発表からヨーロッパの教育文化について幅広い知識や情報を得られたはずです。それらが各自の生涯学習のための素養となり、今後の生活の中での様々な学びや楽しみの機会に、意外な時に意外な所でも想起され活かされることがあれば幸いに思います。私は今後、本ゼミ生が、卒論のテーマを3年次の終わりには設定し、4年春学期に先行研究を把握して自分の研究の焦点を定め、できれば夏休みに現地を訪ねて、本格的な調査はできなくても空気を肌で感じた上で、4年秋学期に考察を深めて執筆を進められるような、指導体制・学習環境の提供に努めていきたいです。(越水雄二)
キーワード1 スペイン
キーワード2 教育
キーワード3 カタルーニャ
キーワード4 バスク
キーワード5 ヒターノ