学科 | 社会学科 | ゼミ教員名 | 板垣 竜太 | 年度 | 2015年度 |
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タイトル | 「野球女子」のあり方 ―― 従来の野球ファンと現代の女性野球ファンとの比較から ―― |
内容 | 近頃、「野球女子」が注目されている。球場にはユニフォームを女性ファンの姿が多く見られ、球団側は女性ファン獲得のため、様々なイベントや商品開発を行っている。2015年度シーズンのプロ野球は、セントラル・リーグの観客動員数が、実数発表となって以降最多の1300万人を突破し、パシフィック・リーグの観客動員数も新記録となった。このプロ野球の人気回復に女性ファンが一役買っていることは間違いないだろう。 野球ファンの研究はこれまでにもされてきたが、いずれも主な研究対象は男性ファンで、女性ファンの実態について扱ったものはほとんど見当たらない。筆者は、比較対象として従来のファンである内野席で観戦する男性ファンと私設応援団のあり方を見直すとともにフィールドワークや、インタビュー調査を通じ、「野球女子」は、ファンとしての行動の仕方もファンになる対象も個別化されていること、野球を球場外でも楽しんでいることを明らかにした。その上で、「野球女子」通じて見える日本社会の動向について考察する。 |
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講評 | かつて野球ファンといえば圧倒的に男性が多かったが、本論文は最近増加している「野球女子」に注目して、その行動パターンや価値観を探ったものである。単なる「ミーハー」ではなく野球中心の生活を送り、しかし球団単位ではなく選手単位でファンになるなど、かつての男性ファンとはやや異なる志向性をもった「野球女子」のあり方を取り出している点は興味深い。女性の社会進出や情報環境の変化など穏当な背景解釈にとどまっている点にはやや不満が残るが、全体的にまとまりのよい好論文となっている。 |
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キーワード1 | 野球女子 |
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