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貧困と聞いてどのような人達をイメージするだろうか。おそらく多くの人が現在の社会での貧困の実態を知る機会を持たない。しかし、実際のところ自分の国とは遠い場所で、多くの人達が苦しんでいる。私たちはそうした人々を日々の生活の中で助けることができているのか。
本論文では、貧困削減に貢献する活動とされている、「フェアトレード」が本当に発展途上国の貧しい人達を助けているのかということを考察した。
本論文の流れとして、まず貧困とは一体何を指すのかを明らかにし、フェアトレードの定義や歴史について述べた。フェアトレードの対象や人は広範囲であり、様々な形のフェアトレードが存在している。生産者の生活に、実際どのような影響を与えているのか。収入向上を始め、社会的地位の向上など様々な角度からの影響を考察し、フェアトレードに携わる生産者がどうあるべきかについて述べた。更に私たち消費者にとってのメリットは何か、今後の課題について考察した。
その結果フェアトレードは、多少なりとも貧困削減に寄与していることがわかった。また貧困削減だけでなく、様々な問題を解決する糸口になりうる活動であるフェアトレードの今後に期待したいと思う。
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