学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 越水 雄二 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 教育者としてのイェイツ |
内容 | 文学的な面において日本と共通点のあるアイルランドに関心を抱き、その文学によって19世紀末のアイルランドを精神的独立へ導くことに大きな影響を及ぼした人物の一人である、ウィリアム・バトラー・イェイツを一人の教育者として探った。文学者、ナショナリストとしての側面では、イェイツはアングロ・アイリッシュとしての出自に苦しみながらも、それによって客観的な立場から冷静にアイルランドの未来の姿を描いた。そして、政治的ナショナリズムやゲーリック・リーグとも異なる、文化ナショナリズムに基づくナショナリズムによって、アイルランド文学を外へ向けて発信していく必要性を訴え、イギリス文化への同化やその排他にもよらないアイルランド像を示していった。その思想は彼の教育論でも活かされ、人々にアイルランド民族としての自覚を促しながらも、単一民族国家としてではない、現実の歩みに即した国の発展の方向性を示した。 |
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講評 | 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ④」、すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では今年度、17編の卒業論文が提出されました。本データベースに掲載された各論文の梗概からお分かりの通り、17編の内容はヴァラエティに富んでいます。ゼミ生は自分の研究テーマに詳しくなるのはもちろん、他のメンバーによる多彩な発表からヨーロッパの教育文化について幅広い知識や情報を得られたはずです。それらが各自の生涯学習のための素養となり、今後の生活の中での様々な学びや楽しみの機会に、意外な時に意外な所でも想起され活かされることがあれば幸いに思います。私は今後、本ゼミ生が、卒論のテーマを3年次の終わりには設定し、4年春学期に先行研究を把握して自分の研究の焦点を定め、できれば夏休みに現地を訪ねて、本格的な調査はできなくても空気を肌で感じた上で、4年秋学期に考察を深めて執筆を進められるような、指導体制・学習環境の提供に努めていきたいです。(越水雄二) |
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キーワード1 | W.B.イェイツ |
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キーワード2 | アイルランド |
キーワード3 | ナショナリズム |
キーワード4 | |
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