学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 大学教育におけるキャリア教育について―社会人基礎力を中心に― |
内容 | 雇用状況の変化やそれに伴う大学生の就職難を背景に、キャリア教育は大学教育の中に広められてきた。しかし、キャリア教育はこれまでの研究の中で、進路指導に関わる部分は大学生を心理的に圧迫し、将来への不安をかきたてる面が批判されてきた。 そこで本研究では、キャリア教育のうち、社会に出てから必要となる能力、中でも「社会人基礎力」を大学の授業の中で身につけることを提案する文献に注目し、その可能性を検討した。研究の方法としては、キャリア教育の当事者である大学生に対して、授業への取り組み、社会人基礎力が身についたことの実感、卒業後の進路に対する考え方などについてアンケート調査を行った。結果としては、大学の授業に積極的に取り組んだ学生ほど社会人基礎力が身についたと感じている傾向があることが明らかになった。キャリア教育の当事者である大学生に対する調査を踏まえつつ、社会人基礎力を身に付けることについて研究することで、キャリア教育の新たな可能性を提言した。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が8名、10000字が1名の計9名であった。 今年は従来よりも、比較的早期から課題を設定して、課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプレセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。今年の学生たちはそうした時間配分をゼミ生同士で自発的に管理することができたのではないかと思う。 |
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キーワード1 | キャリア教育 |
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キーワード2 | 社会人基礎力 |
キーワード3 | 授業 |
キーワード4 | 課外活動 |
キーワード5 | 友好関係 |