学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | アクティブラーニングを実践したPBL教育「プロジェクト科目」の効用と課題-学修時間から切り取る学生の学びの実態― |
内容 | 近年求められている大学教育の質的転換。学生に求められている能力は「予測困難な時代において、未来を切り拓く力」である。文科省は大学教育に、受動的な学びではなく、学生が主体的に参加する学び「アクティブラーニング」への転換を求めた。 各大学がアクティブラーニングへの試みを進める中、今回は同志社大学で行われているPBL教育「プロジェクト科目」に着目した。 本研究はプロジェクト科目履修者へ向けて「学修時間」の観点からPBL教育の質にアプローチをするために、7人の学生へインタビュー調査を行い、その結果として「学修時間」の量によって科目に臨む姿勢に変化が見られた。授業内だけではなく、授業外に学修時間を確保することで、学生は学生のみで成果のために主体的に学びを進めていくことが分かった。 大学教育は教員側の視点で様々な取り組みを続けているが、本研究は学生側からの視点でアクティブラーニングの効用について考えることで、今後の学びの質的転換に役立てることを期待したい。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が8名、10000字が1名の計9名であった。 今年は従来よりも、比較的早期から課題を設定して、課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプレセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。今年の学生たちはそうした時間配分をゼミ生同士で自発的に管理することができたのではないかと思う。 |
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キーワード1 | PBL |
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キーワード2 | プロジェクト科目 |
キーワード3 | 学修時間 |
キーワード4 | 学士課程の質的転換 |
キーワード5 | アクティブラーニング |