卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名小林 久高 年度2016年度
タイトル京野菜農家にみる京の伝統
内容 京野菜とは何なのか。京野菜には明確な定義がない。にもかかわらず、京野菜は人々に何かしらのイメージを形作らせる。そのイメージを形作らせるものとはいったい何であるのか。
京都は千百年もの間、政治・文化の中心地であり、各地から多くの特産物が盛んに持ち込まれた。そのため、品種改良や栽培技術の改善に力が注がれ、多くの優れた野菜が受け継がれてきた。この京野菜を作り続けてきたのは紛れもなく京都の農家、「人」であり、京野菜を守り伝えていく「人」を考慮しなければこの野菜について理解を深めることはできない。したがって、本稿では京野菜のイメージを形作らせる「何か」を探るため、4人の京野菜農家にインタビュー調査を行った。そのインタビュー調査をもとに、京野菜に対する思いを聞いた。京野菜を扱う農家がいかにして京の伝統と生きるのかを考察することによって、脈々と続く「伝統の土台」によって京野菜が成り立っていることがわかった。
講評 インタビューに基づいた論文。対象者の語る内容や普段のようすがわかりやすくなるように示されており、読みごたえがある。本稿で主眼を置いていたポイントについて、分析後にもう少し言及がなされているとさらによいだろう。
キーワード1 京野菜
キーワード2 伝統
キーワード3 土台
キーワード4
キーワード5