学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2014年度 |
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タイトル | 中国の高等教育におけるアクティブラーニングの導入について |
内容 | 中国は改革開放政策を実施して以来、経済の高度成長を遂げている。高度経済成長、人口の増加に伴い、大学の粗就学率が急速に上がり、高等教育は漸く「エリート段階」から「マス化段階」に移行した。高等教育の質を維持・向上させるために、大学に対して様々な施策が行われている。一衣帯水の隣国の日本は、戦後の大学は米国の大学をモデルとして、中国より先に高等教育の「マス化段階」に入った。米国の「学生中心主義」という学生目線の教育観、学習観が受容し、2008年以後、中教審の答申に従って、全国の大学でアクティブラーニングの実施を開始し、良い効果を得ていた。本論文では、ユニバーサル化を迎えているここ数年の日本の大学教育の実情を踏まえながら、昨今拡大しているアクティブラーニングの実態を探る。その上で、筆者と同じような日中両方の高等教育経験者にインタビューを行い、中国の大学教育へのアクティブラーニングの可能性を検討していく。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が8名、10000字が1名の計9名であった。 今年は従来よりも、比較的早期から課題を設定して、課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプレセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。今年の学生たちはそうした時間配分をゼミ生同士で自発的に管理することができたのではないかと思う。 |
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キーワード1 | 中国 |
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キーワード2 | 高等教育 |
キーワード3 | アクティブラーニング |
キーワード4 | 学生 |
キーワード5 | 質向上 |