卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名立木 茂雄 年度2016年度
タイトルひとりぼっち許容度と家族意識の関連性について
内容 現代の社会では個人化が進んでいるが、その最中を生きる若者は「ひとりぼっち」に恐怖を感じている。個人化する社会と「ひとりぼっち」を避ける若者は相反するようにも見える。個人化する社会を生きる若者たちがその中でどのような生き方をしていくのか疑問を感じた。また、「ひとりぼっち」に対する意識も様々であるので、その違いが何か別の考えに違いをもたらすのかということも気になった。今回は、近年個人化が進んでいる「家族」について若者たちの意見を集め、「ひとりぼっち許容度」という尺度を用いて、「ひとりぼっち」に対する個人の意見が家族意識に与える影響や、それに影響を与える要素について量的調査を行った。
同志社大学の学生を対象に行った調査の結果、「ひとりぼっち許容度」は家族意識やジェンダーバイアスに影響を与え、また、家族のきずなや年齢などに影響を与えられるということが確認できた。
講評 直系家族<イエ>や近代家族<核家族>意識、固定性役割分業意識といったこれまでの日本の家族規範から自由である大学生ほど、個人化志向-ひとりぼっち許容度-が高くなる、という興味深い関係を発見しました。その一方、理論的には関連が想定された合意制家族意識と個人化志向との間には有意な関係が確認できず、個人化がこれからの家族モデルと結びつくには至っていない、という大変興味深い結果を得ました。
キーワード1 ひとりぼっち許容度
キーワード2 家族意識
キーワード3 個人化
キーワード4
キーワード5